-余分を引き、熟練を足す-
強いコシと細麺は通好みの逸品
横浜にハイカラな麺がある。
それをもとに、仕事一筋で研究熱心な創業者 後藤豊平は、富士宮の風土と食文化に合った麺を作る為、独自の機械、製法を考案開発、商品とともに幾度となく改良を重ね、現在の「富士宮焼きそば用むし麺」の原型を作り上げました。
座右の銘は「小細工するな、正々堂々地道な努力を積むべし。」
富士山の恵みである、豊富な湧水と、長年育んできた独自の製法により、これからも「素材本来の味を大切に、今を良しとしない美味しい物づくり」を続けていきます。
富士宮焼きそばとは?
今、話題の富士宮焼きそば。
一度食べると「やみつき」になる独特の食感と味わいは多くの方々の御支持を頂いております。
特に当社、叶屋のむし麺は強いコシと小麦粉の旨みを大切に考え、富士の麓、富士山の湧水を使用し昭和23年の創業以来、美味しい麺作りに取り組んでおります。
特徴1.麺のコシと製法
コシの強い麺が特徴。
蒸した麺を強制的に冷し、油で表面をコーティングするという独特なもので、麺に含まれる水分が少なくコシの強い噛み応えのある麺に仕上げている。
その名も「蒸しめん」!
冷凍保存が可能なことも大きな特徴。
※とても細く日が経つにつれ硬化し折れやすい麺ですので丁寧にお取扱いください。
特徴2.かすの文化
① 肉かす
豚脂からラードを搾り取った後に残る肉のかす。最初に軽く炒めて使います。
昔、お肉屋さんではコロッケ等の揚げ物に豚脂から搾ったラードを使っていましたので、全国どこにもあったはずですが、富士宮ではこれを捨てずに、肉の代用品として、焼きそばやお好み焼きに使うようになりました。
この「かす」には素晴らしい凝縮された旨味があるのです。
② 海苔入り鰯削り粉
いわしの削り粉は削り節を削った際にでる「削りかす」。
ところがこの「かす」も捨てたものではない。
叶屋はこの鰯粉に希少な国産川海苔をミックス。
焼きそば、お好み焼き、おでん等に振り掛けてみてください。
鼻に「ふんっ」と抜けるいわしと川海苔の香りで食欲増進。
特徴3.ソース
一般的なとろみのある甘いソースと違い、サラッとした醤油系のウスターソースを使います。
叶屋特製焼きそばソースは富士宮焼きそばの最大の特徴である香ばしさを損なわず美味しく味付けができます。
また、火を入れることにより適度に酸味が飛んで、スパイシーな中にも甘みが出るように作りました。
今でこそB1グランプリで名前を知っていただく事となった富士宮焼きそばですが、このソースを作り始めた頃はまだまだでした。
時間や手を掛けただけ、売れるかどうかも分からない中で、『熱い闘志とやる気を持ったソースメーカー』は、幾度となく繰り返す社長の『ダメ出し』に耐え、改良を重ね、完成間近になっても微調整を繰り返し、納得できる物を作ってくれました。
出会いから3年経っていました。それから二十余年、今では多くの皆様にご支持いただいております。
焼きそばだけでなく野菜炒め等もお試しください。
自信を持ってお勧めします。
叶屋「食の安全について」
叶屋は、お客様への安全・安心を最優先で考え、余分なものを加えず素材の味を引き出した商品作りに励んでいます。
厳選した商品を皆様にお届けできるよう日々素材の見直しを行っております。
また、HACCPの基準に沿った衛生管理を実施し、従業員一同「食の安全・安心」に努めています。
叶屋「食文化の継承」
全国のB級グルメの先駆けとなった「富士宮焼きそば」
製造当初からこの名前がついていたのではありません。
2000年、富士宮市の発展を願う有志による町おこし活動により名付けられ、この地で独特な進化を遂げた「やきそば用むしめん」はその名で全国に知られることとなりました。
子供たちはもとより老若男女多くの富士宮市民が当たり前のように食べてきたやきそばが全国に衝撃を与える程の地域独特な食材である事に一番驚いたのは富士宮市民でした。
その頃から富士山学習(富士山や富士宮市の産業・観光・歴史を調べる学習)の一環として富士宮やきそばの歴史や製法について学習する近隣の小中学生を対象に、工場見学を受け入れてまいりました。
社長の説明をキラキラした目でじっと聞く子供たち。富士山の恵みである豊富で美味しい湧水を使い富士宮焼きそばが作られる事を通し自分たちの住んでいるところが、いかに住みよく恵まれたところであるかを学んでいきます。そんな学習の一端を担わせていただく事は喜びでもあり、伝統を引き継ぐ者として大きな責任も感じています。富士宮焼きそばは日本で唯一無二の食材として誇りをもってもらいたい。そのためにも伝統は引き継ぐだけでなく、時代と共に作りあげていく。私たちは子供たちの想いを汚さないよう、地元のやきそば愛に応えるべく引き継ぐ者としての誇りと責任を胸に、進化を続けてまいります。
未来を担う子供たちが安心して食べられるものを作り続けていくことを使命として。